わたしたちは何かを考える際に近いものを見て判断してしまいがちです。
目の前の問題を改善したい場合には、問題点にばかり目を奪われます。
時として問題点を解決するには問題点に対する行動ではなく、相反するむしろムダだと感じられる行動が必要な場合があります。
わたしの出身地、宮城県はカキ(牡蠣)が有名です。
三陸のカキと言えばチョット名前が通っています。
そんなブランドも一時は危機的状況に陥った時期があります。
今から35年以上も前のお話です。
カキの色が「真っ赤」に染まり血ガキという名称までついたそうです。
生産者でさえ食べようとは思わない状態になってしまったのです。
そこから原因を究明して始まった活動が・・・
「森は海の恋人」というキャッチフレーズと共に漁師が森作りを始めたのです。
漁師は海で仕事するという一般的な概念ではなく
森に入って漁師が仕事をしているのです。
理屈がわからない人がこの活動を見ると馬鹿にするかも知れません。
しかし、この一見ムダに見える活動が三陸のカキを現在もトップブランドとして位置付ける原動力になったのです。
わたしはこれらの活動から多くのことを学ぶことができました。
http://www.maff.go.jp/tohoku/monosiritai/kankyou/kaki.html
自家農園の活動も未来の石苔亭いしだが得るものの多い活動になることを願っています。