いしだの自家農園

石苔亭いしだの取り組み

本日の話題は農業ではありません。

先日、「和」（やわらぎ）と読みます。当館の仲居の名称です。を対象に社長から講義がありました。2段階の講義と実習があり、対象者は1年以上3年未満の経験者が「おもてなし講習」という講義の受講資格を有します。そして3年以上の経験者は「和（やわらぎ）講習」の受講資格を有します。

これらの講義は受講から約1週間後にある検定に向けた講義です。

検定の基準を満たすと資格所有者ということで評価の対象となります。

皆さん真剣そのものです。

社長も先生の時代に戻ったように講義を進めます。

石苔亭いしだの歴史や施設について。

身だしなみや心遣いについて。

お客様へ様々な情報を届けるコーディネーターとしての心がけなど。

内容は多岐にわたりました。

午前10：30～昼食をはさんで14：30まで真剣な空気が会場に流れていました。

見ていると・・・本当に頼もしいスタッフです。

一生懸命に学んでいます。

石苔亭いしだのこだわり

先日の幹部会議で次回の新聞広告に関する議題が討議された。

「果たして今、石苔亭いしだが掲載している広告で石苔亭いしだのこだわりはお客様に伝わっているのだろうか？」

この疑問から討議はスタートした。

各幹部が石苔亭いしだをお客様に伝えるには「何」を伝えれば良いのか？という疑問に答えた。

一人は・・・　石苔亭いしだの空間ではないか？と発言し

一人は・・・　お客様のわがままを形にする姿勢ではないか？

一人は・・・　和（なごやかさ）ではないか？

一人は・・・　温泉の泉質ではないか？

一人は・・・　お客様が過ごされる時間を素晴らしいものにしようとする姿勢ではないか？

そして最後に　量や味が丁度よい食事が提供できることではないか？

思い思いの意見が出された。

しかし・・・

各幹部が話した最も石苔亭いしだらしいと考える部分は・・・

ホームページや広告ではお伝えすることができない。

そして今回の広告コンセプトが決まった。

「まずは石苔亭いしだを理解していただく為の広告を掲載しよう！」

この広告には宿泊プランも石苔亭いしだの外観の写真も料理の写真もありません。

宿泊をお勧めする文言が少しも書かれていません。

広告には「今までの旅館選び、間違っていませんか？」と問いかけだけが書かれています。

そして石苔亭いしだを紹介した小冊子と石苔亭いしだを感じていただくために石鹸を差し上げます。それだけのメッセージ広告です。

ぜひ皆さんにこの小冊子を読んでいただきたい。

自家農園をやろうとする理由がチョット見ていただけるような気がするから・・・。

石苔亭いしだの目指すもの

社長がいつも熱心に話します。

あるときはスタッフに向けて・・・

あるときはお客様に向けて・・・

あるときは・・・

橋さんと高さんに相談をしている図

橋さんはいくつかの農地を現在手がけています。

高さんは「有機ＪＡＳ」を目指して農地を作っています。

そして石苔亭いしだは「有機ＪＡＳ」を目指したい！と希望を話しました。

開口一番、有機ＪＡＳを目指している高さんが・・・

「有機ＪＡＳ」はおすすめしないなぁ～・・・。と

どうしてですか？と尋ねると「手間もお金も根気も多く必要な割りに・・・」

必要な割りに・・・？

儲かりません！！！

えっ＝！そうなんですか？

でも石苔亭いしださんのように・・・

旅館のメニューを安全な食材で・・・とか

道を行き交う方々に阿智川で冷やした野菜を食べていただく・・・とか

「虫くい」や「形の変形したもの」をアースメニュー※１として提供するとか

そのようなことなら良いかも知れませんね！？

でも有機ＪＡＳに規格を準拠するのは・・・

とてもとても大変ですけどね。ニッコリ

ということで・・・石苔亭いしだの目指す農園は有機ＪＡＳに決定しました。

知らないから軽軽しく有機ＪＡＳなんて言えるんだよ！とお考えのあなた。

わたしも深くそう思います。

せっかく今の農地の状況はしばらく何の栽培もしていない場所でした。

農薬も除草剤も殺虫剤も使っていないさらの状態です。

で、あるならば今考えられる安全の最高峰を目指してみたいな！？と

はい！頑張りま～す。作る前から逃げ腰でもいかんしね。

※１　虫くいや形の変形した野菜をお客様に購入していただいた際の代金を環境団体などへ寄付する企画